2006年07月18日

シロアリ 1

今回からシロアリについて考えていきたいと思います。
基礎外断熱をする場合に必ず問題になるのがシロアリによる被害「蟻害」です。

シロアリは日のあたる場所を通って移動はしません。
蟻道を作ってそこを通路にして目的となる場所まで移動します。

また蟻害にあうものは食料としての木材だけではなく、通行の邪魔になればコンクリートや電線のビニールの被覆などあらゆるものをかじっていきます。

基礎外断熱に使用する断熱材も蟻害にあい、シロアリの蟻道なっているとの報告がありました。

住宅にとって怖いのはもちろん大切な木材が蟻害にあうことです。
蟻道を作らせなければ基礎の上部にある木材までシロアリは到達できません。

阪神大震災で倒壊した木造住宅の多くは蟻害にあっていたといわれています。

今までのシロアリ対策「防蟻」はもっぱら薬剤によるものでした。
ただしこの薬剤から健康被害が発生し、平成15年7月に施工された建築基準法で「クロルピリポス(有機リン系防蟻剤)の使用が禁止されました。
もともと防蟻剤の持続効果が10年間とされていたのが薬剤の危険性からかなり以前から5年間に短縮されていました。
それだけ強い薬剤は使えなくなってきた経過があり、今回の基準法改正ではとうとう一部の薬剤を完全に使用禁止にしました。

私どもがお勧めしている「SCの家」は高床式以外の場合基礎外断熱を採用しています。
そのSCの家では薬剤を一切使わない防蟻処理「ターミメッシュフォームシステム」を採用しています。

次回はそのターミメッシュフォームシステムについて説明します。



Posted by cpiblog01039 at 19:14│Comments(0)