2008年10月09日

換気 2

今日の長岡は朝からすっきりとした天気です。
最高気温が予報ですと24℃くらいまで上昇するとのこと。
とても過ごしやすい1日になりそうです。

今日は前回に引き続き換気の2回目として、換気が必要になる原因として、室内の空気汚染についてお話します。

前回は開放型暖房器から発生する水分についてでしたが、今回は水分と同時に発生する二酸化炭素について考えましょう。
一般的に住宅の暖房を開放型の暖房器を使用した場合、二酸化炭素の濃度が数値にして5000PPMを超えてしまうこともあります。
人間が不快感を感じる二酸化炭素の濃度は10,000PPM以上です。その数値差から見るとまだ余裕がありそうですが、とてもきれいな空気とはいえません。
健康住宅という言葉からすると程遠いものになってしまいます。

寒い時季に、どうしてもなくてはならない暖房ですが、ただ暖めることだけを考えるだけではなく、室内の空気を汚さないことを考えなくてはいけません。

ただ止むを得ず、こういった開放型の暖房器を使わなければならないとしたら、換気により空気を入れ替える必要があります。

通常の開放型暖房器には注意書きとして「1時間に1回〜2回空気を入れ替えて下さい」というようなことを目立つところに書いてあると思います。

せっかく温まった空気を入れ変えることには、抵抗のある方もいらっしゃると思いますが、必ず実行したほうが良いと思います。

そして、住宅の中にはさらに有害な化学物質も多数、発生しています。

厚生労働省では、揮発性が高く室内に放散しやすい「揮発性有機化合物(VOC)」のうち、健康リスクが高く、日用品をはじめ建材・設備に多く使用されているものを選び「指針値」として設定しています。

代表的なのはホルムアルデヒド、トルエン、クロルピリホスなどです。

こういった化学物質を含むものの使用制限が建築基準法のシックハウス対策でも定められています。

そして2003年の建築基準法の改正により、換気装置の義務化が施工されました。

この続きは次回お話します。









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