2008年10月30日

結露

今日の長岡市は数日振りに青空が見えています。
ただ、すっかり気温も上がらなくなり、暖房が欠かせない時季になってきました。
一雨ごとに寒くなっていく気がします。

今日は結露についてまとめてみたいと思います。

空気中の水蒸気が温度差により、冷やされ、空気中に保てなくなった水蒸気が固まり、水になります。その水を結露といいます。
これを防ぐには空気中の水蒸気の量を減らす、そして温度差をなくすことが必要です。
まず、空気中の水分を減らすには暖房の方法を変え、FF式ファンヒーターなど室内に水分を発生させないものを使うこと。
そして、室内の温度差をなくすこと。一番良いのは全室を均一の温度にすることですが、新築住宅ならまだしも、一般的な既存住宅では全ての部屋を暖房するしかなくなってしまいます。
そこで最も結露の発生しやすいところに目を向けてみましょう。
住宅の中で、最も結露が発生しやすいところは窓です。
窓の室内外の温度差を少なくしていけば、ある程度の結露は防ぐことができます。
前にもご紹介しましたが、後付けサッシがとても有効です。
これは既存のサッシの内側に樹脂サッシを新たに取り付けるというものです。
洋室でしたら、既存の窓枠の内側に付け足す形で取り付けます。場合によっては少し前工事が必要になる場合もあります。
和室であれば木製の障子に変えて和室用の障子風の樹脂サッシを取り付けます。
このサッシを付けることによって窓の室内外の温度差が減少し、結露の発生をかなり防ぐことができます。
そして、窓周りの隙間をなくす効果もあり、暖房効率のかなり良くなります。
窓の結露でお悩みの方は是非一度ご検討ください。
意外と手軽にできる結露対策だと思います。

それから、これからの時期はできる限り、空気のこもった場所ができないように、お気をつけ下さい。
押入れとか物入れなど、ただでさえ、空気がこもりがちになりますので特に注意が必要です。
RC造の団地などに住んでいると、押入れの中がかびてしまう事が良くありますが、中の空気を扇風機などの風で、少しでも動かしてやるとずいぶん違います。

最も効果的なのは押入れの中を除湿機等で除湿することです。
たぶん1〜2時間もかければ明らかに違ってくると思います。
特に暖房されていない寝室などに注意が必要です。

また、箪笥の裏なども、壁との隙間に空気が流れるよう、少し空間を作ったり、ちょっとした工夫が必要ですので、この時期に身の回りを見ていただいて、対策をなさってください。
これからの時期、本当に結露に悩まされる方も多いと思います。
根本的な改善ができない中では、そのつど対処していくしかありません。
少しでも参考にしていただければ幸いです。






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